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人は、役割を演じています。


自分でその役割を決めている場合もあるし、他人から求められて演じている場合もあるでしょう。

人は、他人から受け入れらていないと不安になります。他人から必要とされたり、期待されたりすることを通して、「自分」というものを演じているともいえるでしょう。

長く演じていると、それが本来の自分と思ってしまうかもしれません。無意識で自分を抑えて(=抑圧といいます)。

ふとした時に、そんな普段は心の奥にしまった置いた生な自分が自分が出ることがあります。意外な自分です。普段は他人にやさしい人が、意地悪になったり、真面目な人がだらしなくなったり。

お酒を飲んで人が変わるのは、普段抑えていたものが出るからでしょう。

<ですから、たまには本当の自分を解放することも大切です。飲んで歌って踊って騒ぎましょう>

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求められる役割は変化します。

・女性の場合、結婚や出産は大きな変化でしょう。OLから主婦になることも。

・社会人なら、転職や、昇進、異動、定年など仕事上の変化もあります。

・学生の場合、クラス替えや進学もあります。

・青年・中年・老年という穏やかな変化もあります。

それまで長く演じていた役割を変えるのは、難しいものです。そんな時に心の変調を起こす方がいます(=アイデンティティーの喪失)。

日本の場合3月4月にそういった変化があるので、その時期に心療内科の外来には患者さんが溢れます。


他人から求められるのではなく、自分の役割を自分で決めることができる人は、こういう変化に強いと思います。これをアイデンティティーの確立と言います。(言葉はどうでもいいですが・・)

あまりガチガチに自分の役割を決めるよりも、少し幅があった方が変化に強いのではないかと思います。ちょっと緩くというか、やや適当にというか。これは、個人的な意見ですが・・。
2012.01.25 / Top↑
解離性障害


解離の患者さんが目立ちます。以前は、若い女性ばかりでしたが、最近では、若い人に限らず、また男性にも多いです。

現代は、解離の時代ではないでしょうか。

管理する技術が進歩して、管理の方法は徹底しています。そのテクニックとして、人々を小グループに分断するということが行われています。

同じ仕事をするのに、正社員も、パートも、派遣も、請け負いもあります。このように分けることによって、その間の軋轢を軽減しているわけです。

もしも同じ正社員で、同じ仕事をやっているのに、給料が極端に違っていればそれこそ、大問題になるでしょう。ところが、雇用形態が違うという詐欺のような論法で、給料が違ってもそれで当然だと思わされているわけです。

騙されちゃあいけません。これは一種の詐欺ですよ。

こういうテクニックが、人の心にも働いているわけです。嫌な体験をするのは、自分ではなく、別の人格ということにするわけです。無意識の心のメカニズムで。

解離障害が無くなるためには、世の中が変わることが必要ではないかと思います。


2011.12.22 / Top↑
心の病気の原因について質問された場合には、


体質と環境の相互作用によって、病気になります、とお答えします。体質は生物学的なもので、遺伝的案要素もあり、薬が効く部分と言えるかもしれません。

病気になりやすい体質の要素を多く持っている人は、ちょっとした環境の負荷によって病気になります。

体質は楽譜と言えるかもしれません。環境は演奏者です。

曲が抜きん出て素晴らしいと、凡庸な演奏でも人々を感動させることができるでしょう。また、超絶技巧の持ち主なら、凡庸な曲を弾いても鬼気迫る演奏になるかもしれません。

もっとも、通常の場合には、これらの要素は分かちがたく結びついているでしょう。どちらかの要素だけで音楽は成り立ちません。

ですから、心の病気の場合(体の病気もそうですが)には、ただ単に薬を出しておけばいい、というような治療は厳に慎まなくてはいけないと思います。


2011.12.15 / Top↑
癌などの治る見込みの少ない患者さんを看取る施設です。


病気を治すよりも、患者さんの痛みや不安を癒すところです。

<という風に僕は理解しています>

ホスピスはキリスト教的な考え方で、教会の聖職者が無私の献身をする(=ホスピタリティ)というのが語源です。ホスピタルもそうですが。

以下は僕の考えです。

欧米では梓は死は否定的なものです。精一杯生への努力を続けた上での生の断念が、死ではないでしょうか。死を受容することは弱さに通じと考えるような。

ホスピスという考えが生まれたのは、そんなに苦しいんだったらギリギリまで生きなくてもいいんだよ、死を受容してもいいんだよという現実的な考えからではないでしょうか。

その点、日本はキリスト教の国々に比べると、死に対する考えはもっと肯定的で、死を肯定的に受け入れる土壌があるのではないでしょうか。切腹が、名誉を守るための死であるように。

<これが日本に自殺が多いことの、理由の一つだと思います。「日本人の死生観」参照>

一分一秒まで長く生きるということが至上命令の世界では、ホスピスとはその放棄、いいかえれば穏やかな自殺とも言えるかもしれません。

自殺を禁じたキリスト教でホスピスが盛んな理由はそこにあるように思います。

かつての日本の在宅医療(いわゆる往診)は、ホスピス的だったような気がします。日本でもホスピスということが言われるようになっているとしたら、日本人の死に対する考えが、やや欧米的になってきているからかもしれません。


2011.10.19 / Top↑
クレッチマーは19世紀生まれのドイツの精神医学者です。

彼の著書「体格と性格」は体格を、肥満、細長、闘士型の3つに分け、特有な性格と関連づけました。



肥満型(循環気質=躁うつ気質)
   ・社交的、善良、親切、温厚
      (躁)明朗、ユーモアがある、活発、激しやすい
      (うつ)寡黙、平静、陰鬱、気が弱い

 <全般的には、社交的で現実的ですが、躁的なところと、うつ的なところがあります>


細長型(分裂気質)
   ・非社交的、静か、控え目、真面目(ユーモアを介さない)、変人
      (敏感)臆病、恥ずかしがり、敏感、感じやすい、神経質、興奮しやすい、自然や書物に親しむ
      (鈍感)従順、気伊達好、正直、落ち着き、鈍感、愚鈍

 <全般的には、自閉的、分析的、理想主義的ですが、敏感なところと、鈍感なところがあります>


闘士型ー筋肉質(粘着気質=てんかん気質)
   ・頑固、自己主張が強い、融通がきかない
      (粘着)粘り強い、几帳面、注意が持続する
      (爆発)激怒する、騒ぎを喜ぶ、闘争欲



体型はホルモンの影響を受けやすく、またホルモンは性格にも影響を与えます。クレッチマーが体格と性格に関連があることを見抜いたのはすごいと思います。



現代の目で見ると(と言っても想像に過ぎませんが)、

女性ホルモン優位だと脂肪が蓄積しやすいので、肥満型になるでしょうね。月経周期があるので躁とうつがあるというのもうなずけます。

男性ホルモンが優位だと筋肉が多くなるので闘士型になるでしょう。もっとも、てんかんとの関連は疑問ですが。

細長型は分裂気質(今で言う、統合失調症の気質)と関連がありそうですが、この関連はどうしてでしょうか。



補足

クレッチマーはそれとは別に、気質を6つに分類しています。神経質、粘着質、顕示質、偏執質、分裂質、循環質です。


2011.09.14 / Top↑

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