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前回の続きで、共感についてです。

男性に比べて女性は人に話を聞いてもらうのが好きだと思います。嬉しいことでも、悩みでも。

そんな女性の話を男性がきく場合ですが、男性は一般的に嬉しいことなら共感しますが、悩みの場合には解決手段を探そうとします。

相手が落ち込んでいる時に、一緒に落ち込んでいるわけにはいかない、打開策を示してはやく元気になってもらいたいという気持ちです。

これは理にかなっていると思います。ですが、女性はそれほど理を求めてないと思います。むしろ一緒に落ち込んで欲しいようです。

どうして女性はこのように共感してほしいかというと、女性は男性の何倍も共感性が強いからでしょう。

女性は、気の毒な境遇にいる人を見ると自分のことのように感じます。そして、自分がそう考えるので、自分が落ち込んでいる時には、相手にも自分の気持ちに共感してくれるのを期待するのです。

女性の共感性の強さは、出産や育児にとても役に立ちます。看護師などもそうですが、サービス業のように気配りを必要とする職業にも強みを発揮します。

問題点としては、しばしば共感だけ得られることで満足してしまい、現実的な解決を求めなくなってしまうことかもしれません。これはドメスティック・ヴァイオレンスやアルコール依存患者さんを抱える家族で問題になります。(辛い気持ちを誰かに聞いてもらって、それでまた明日から耐えていけるではダメです)

もうひとつは、共感し過ぎてしまうことです。心療内科をやっているというと、よく女性から「話を聞いているうちに自分も落ち込みませんか」と聞かれます。もしかすると女性の医師の場合は苦労している方もいるのかもしれませんが、男性の場合は大丈夫です。

女性は気の毒な人を見ると、共感しすぎて、それに巻き込まれてしまいます。それが高じるとそれこそ鬱になってしまいます。

以前書いたように思うのですが、精神科医には「関与しながらの観察」ということが求められます。共感しつつ、同時にその場の全体を観察するような目をもつということです。

ある有名な精神科医が、天井のあたりから自分と患者さんを見降ろすような視点を持つようにと言っています。研修医の頃に練習しました。

共感し過ぎる方はそんな方法を工夫してみてはどうかと思います。

男性の場合には、解決策を考え出すよりも、まずじっくりと話を聞いてあげるのがいいと思います。


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2011.09.08 / Top↑
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