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社交性があるかないか、


これがあるかないかは、とても大きな問題です。ご家族から患者さんの細かなエピソードをうかがっても、ご本人を目にしないと判らないのはこの社交性です。

社交性の有無は、ほんの数秒でおおよそ判ります。部屋に入ってくる歩き方、表情、声、視線などでです。

その際に社交性がある程度保たれていれば、家庭でかなりの問題があっても、たいていは第一段階クリアです。

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社交不安障害(SAD)という病気があります。かつて、対人恐怖と呼ばれていた病気に重なります。SADの患者さんは、ちょっと知っている人が一番苦手です。それならまったくの初対面の方がまだ気が楽です。

立食パーティーなどで世間話をするのが苦痛です。会社で朝の挨拶を交わしたりすることとか。

SADの患者さんの頭の中には、世慣れた人たちが交わす理想的な会話のイメージというようなものがあって、それを何とかして習得しようとしています。

たとえばテレビドラマで俳優が交わすような会話です。もちろん彼らは演技ですから、監督のOKが出るまではNGを繰り返すわけです。

こういったセリフを覚えるという方法も、極度の社交不安にはある程度有効かもしれません。たとえば、買い物をする際に質問する内容をあらかじめ考えておくとか。

ですが、これには一般性はありません。会話はその時その場で、相手とのやり取りしながら生まれるものだからです。こういう会話は予めセリフは決められてはいません。

世間話というのは、実はなかなか高度なものかもしれません。学校の先生が授業をする場合には、あらかじめ話す内容を決めておくことができますが、世間話はすべてが即興です。

初対面の人の場合には、相手がどういう人かを、進行しつつある会話の中から探りながら、自分のことをどの程度話すかを考えたりします。表面的にはさほど重要性もなく、興味もひかれない話題を展開しながら。

<世間話には「型」というものがあるので、経験を重ねるとこれは上手になっていきます>

SADの方は、まったくの初対面の方が得意なのは、この場合には多少なりとも練習することのできる「型」があるからではないでしょうか。

二度目に顔を合わす場合には、問題はやや複雑になります。お互いのことはまだよく知らないので、どういう風に会話をするかが固まっていません。気を許していいのか、礼節を保つべきか、今後関係を深めていくべきか・・・など、考えることは多くなるでしょう。

前回の会話を思い出しつつ、新たな展開を考えることになります。この場合、ほとんどがアドリブになると思います。

社交不安障害の方はこのアドリブが苦手です。アドリブには柔軟性が必要です。これは、本を読んで勉強するのは困難です。

会話を上達させるには、なんといっても練習が一番です。苦手な場合には、「話し方教室」などもいいかもしれません。

SADには薬も効果があります。

人に向かい合った時の不安感を減らしたり(=抗不安薬)、人前でしゃべる時の胸のドキドキをおさえたり(=βブロッカー)、以前おかした社交の場での失敗がまた起こるのではないか(=予期不安)という不安をおさえたりする薬(=SSRI)です。


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2011.08.17 / Top↑
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