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大好きな映画です。


これが好きだという男は多いと思います。でもこの主人公に感情移入できたということは、人にはあまり言いたくないかもしれません。いかにもダメな男と思われそうで。

監督、脚本、主演のビンセント・ギャロは、レーサーで、ミュージシャンで、モデルもやっている才能豊かな俳優です。だからこそ安心してこんな、ナイーブなキャラクターを造形できたのでしょう。

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5年の刑期を終えて刑務所から出てきた主人公は、おしっこを我慢しています。これは見ているわれわれも身につまされます。まず、生理をわしづかみにされます。とてもじれったい気持ちにさせられます。

せっかく見つけたトイレで、緊張のあまり出なかったり、人と覗いた覗かないで言い合いになったり。このあたりは男性固有の感覚でしょう。

これは、男性の社交不安障害(SAD)の症状としてよくあります。以前は社会不安障害といいました。その前には対人恐怖、やや病的な恥ずかしがりの男性にはありふれたことです。

次に登場するクリスティーナ・リッチがまた、いかにもこの主人公が目にとめそうな女性です。

ダンス教室でちょっとやる気がない感じで踊っています。そのやる気のなさが、そんなに人生にいいことがないから、何かダンス以外のことを求めて教室に来ているといった風に見えます。

童顔なのに派手な化粧。背が低く、ぽっちゃりしているのにミニスカート。胸元も開いていて隙がありそうに見えます。かわいいけれど、ちょっと内気な男性でも冷たくされなそうな感じと言ったらいいでしょうか。すらっとした自信満々な美女だと、この主人公は気後れしてしまってダメなはずです。誘拐するのに気後れもあったもんじゃないのですが。

小銭がなく、電話代の25セントを借りるというかなり情けない設定です。母親に電話して、「高級ホテルに泊まっている」「政府の仕事で帰れなかった」「女房を連れて帰る」など、バレバレな嘘をつく姿を見て彼女は彼に母性をくすぐられたのでしょう。

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彼女も、本物のセレブな男性に好きになってもらえるような自分だとは思っていなかったはずです。

恥ずかしがりで、気が小さい人に限って大胆というか、大げさな振る舞いをしてしまうということはよくありますよね。

緊張しながら外車のディーラーに行き、緊張を隠そうとするあまり、生半可に知ったかぶりをして、メカニックを呼べ、などと言ってしまい、取り返しがつかなくなるとか(実話です)。リアルなコミュニケーションの経験が乏しい人は、テレビかなんかで見聞きした大仰な台詞を使うわけです。

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彼女を誘拐したものの、5年間刑務所だったので車の運転がおぼつきません。車社会のアメリカでは運転ができないというのは、市民としてのパスポートがないことを意味します。イカツイ顔のこわもてと運転ができないことのギャップ。

「俺の言うことを聞いて、女房のふりをしたら、親友になってやる」

小学生が言いそうなことです。その後に登場するどうしようもない友人から想像すると、彼はその友人よりちょっとだけ知能が高そうです。といってももちろん、すぐわかる嘘をつく程度の知能なんですが。

途中で車を止めて立ちションするシーンで、彼は恥ずかしがって車から遠くに離れます。そこで観客全員が彼女に「なんで逃げないんだ」と突っ込んだはずです。そこで逃げない彼女に観客は安堵し、うすうす彼女は彼に魅かれていることがわかるのです。純粋でガサツなところがいいのかな。繊細で強引なところが。

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自宅についたものの、なかなかノックできない彼と、徐々に堂々とし始めた彼女の対比。この辺で彼女は本当に彼と付き合っているように見えます。

BUFFALO66 ボーリング

彼女のことを一切構わずにボーリングをするシーンや、

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インスタントの証明写真を二人でとるシーンも印象的です。

バッファロー66

見終わって心が温かくなる映画です。

お勧めです。







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2011.06.29 / Top↑
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