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「うつ病」に対するとらえ方は人によって大きな幅があります。


若い方は、軽い病気ととらえ、年配の方は重病だと考える傾向があります。これは、うつ病を取り巻く社会の変化とも相関しています。

実際に、「うつ病」の概念は、広がりました。DSM-Ⅲという操作的な診断基準ができてからです。

重い方へも軽い方へも広がりました。

重症の方は、以前なら「非定型精神病」と診断されていたかもしれない、被害妄想や被支配体験があり、大うつ病の診断基準を満たす病態が、うつ病(=気分に一致しない精神病性の特徴を持つ大うつ病)と診断されるようになりました。

軽症の方は、以前なら神経症性のうつ病とか、適応障害の重症のもの、いわゆる現代型のうつ病までカバーするようになりました。

<率直に言うならば、うつ病の診断は現在揺らいでいます。はっきり言えば混乱しているとも言えるでしょう>

患者さんから病名について説明してほしいと言われる時には、まずその方がうつ病についてどういうイメージを持っているかを伺います。重い病気と考えている場合と、軽い病気と考えている場合では説明の仕方が逆になるからです。

うつ病という診断名でカバーする病態が多様化しているため、「うつ病」と診断がつくだけでは、治療法方針は決められません。性格の問題や、環境の問題を考慮する必要があります。

一般に対するうつ病の啓蒙はとても効果的だったと思います。ですが弊害もありました。「うつ病」の診断がついたら、SSRIを投与すればいいと安易に考える風潮が生まれたことです。そんなに単純ではありません。

SSRIは体質に働きかけるだけです。うつ病の治療には、環境の調整や、性格への働きかけが必要です。
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2011.12.28 / Top↑

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