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認知症の妄想で一番、多いのがこの「物盗られ妄想」です。


認知症の方が一番心配なのは食べることと、お金です。記憶が弱っているので、自分の身を守る様々なものを自分に結び付けておくことができません。

自分には連絡すればすぐに来てくれる娘がいるとか、お金は長男が管理してくれるとか、ご飯は毎日お嫁さんが作ってくれる、というような記憶があれば、

お金や食べるものに、それほど執着しなくてもいいはずです。

患者さんには、こういう記憶が乏しいので、食べものやお金がとても重要になるわけです。食べものやお金は、直接的に身を守ってくれるものですよね。

<嫉妬妄想もかなり見られますが、やはり配偶者のことも気にかかるのでしょう>

患者さんは、お金のことが心配でたまらないので、貯金通帳などをしまいます。しまっても、しまっても心配でまたしまい直します。しまった場所がわからなくなるまでしまい続けると言ったらいいでしょうか。

そうして、見事にしまった場所がわからなくなります。

そうすると、患者さんは誰かに盗られたと思うのです。患者さんの世界は狭くなっているので、誰か泥棒が入ったと言うよりも、ご家族など身近にいる人を疑うのでしょう。

これを「物盗られ妄想」と言います。

認知症の患者さんは、被害妄想っぽくなっています。この妄想に、リスパダールなどの薬(=非定型抗精神病薬)が効果があることを考えると、物が無くなったことを合理的に説明しようとした結果というよりも、やはり病的と言えるでしょう。

もっとも、完全に病的というよりも理解できる部分も多いと思います。認知症になるまでは、家族や周囲の人々が尊敬し、丁重に接してきたのに、どうしても扱いは以前とは変わってぞんざいにもなっていることも、被害感情の原因かもしれません。


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2011.11.29 / Top↑

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