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眠っている時に足がバタバタ動く、


と家族に指摘されて、ある男性が来院されました。

それが原因で目が覚めてしまうと、十分な睡眠がとれずに日中強い眠気が来ます。これは周期性四肢運動障害または、睡眠時ミオクローヌスと呼ばれる病気です。高齢の方の睡眠障害の3割にこれがあるとも言われています。

症状は、足がぴくっとする位から、ふとんを跳ね飛ばしたり、ベッドから転げ落ちて骨折する方までいます。

これには、むずむず足症候群(=レストレスレッグ症候群)に合併することも多いです。これは、手足がむずむずして、じっとしていることができず、動かすと症状が治まるという病気です。むずむずというか、痛かゆいというか、熱いというか、いわく言い難い苦しさだと言います。

鉄欠乏性貧血や、透析をしている患者さん、抗うつ薬を飲んでいる方もしばしばなります。この方は社交不安障害でSSRIを服用すると悪化するようでした(もっともSSRIは年に1度投与するくらいですが)。

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ちょうど、福岡の講演会で北里大学の精神科の田ヶ谷浩那さんから、少量の非麦角系のドパミンアゴニストが効くと聞いてきたところだったので、レキップを投与しました。効果のほどはどうでしょうか。もっとも、次にいらっしゃるのは1年以上先なのですが・・・。


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2011.09.21 / Top↑
眠りの森の美女


スリーピング・ビューティ


チャイコフスキーの有名なバレエです。もともとは各地に伝わる民話でした。

100年間眠っていたお姫様が王子様のキスで目を覚ますというお話です。

2009年にメラトニンによって老化が防げることが、動物実験によって証明されました。フランスの研究グループの報告です。眠ることで若さが保てるというのは本当だったのです。


メラトニンは睡眠物質です。暗くなると分泌され、夜の10時から2時ころに分泌がピークになります。目を覚ますと分泌がピタッと止まります。その代わりに脳を覚醒させ、気持ちを穏やかにするセロトニンが分泌されます。(セロトニンはうつ病になると減る物質です)。

朝起きたらカーテンを開けて眩しいくらいの太陽の光を浴びましょう。頭がすっきりして、すがすがしい気持ちになるはずです。

太陽の光は体内時計をリセットします。睡眠物質のメラトニンは太陽の光を浴びて14~15時間後に分泌が開始されます。朝7時に起きれば、夜の9か10時ごろです。朝しっかりと光を浴びれば、夜は自然に眠くなるというわけです。

年齢とともにメラトニンの分泌は減ります。年をとると早く目がさめるのはこのためです。アメリカなどでメラトニンはサプリメントとして販売されています。

日本では、昨年このメラトニン受容体を刺激する薬が発売されました。ラメルテオン(ロゼレム)という薬です。

この薬はメラトニン受容体にだけ働くので、従来の睡眠導入剤のようなふらつきや依存性などの副作用が少ないとされています。

メラトニンは脈拍や血圧や体温を下げることで、自然に眠りを準備させる働きがあります。

概日リズム(サーカディアン・リズム。概ね一日のリズムのことです)を調節する効果もあります。これによって、時差ぼけや、睡眠相延長症候群(朝どうしても寝過してしまう人)にも効くことが期待されています。


みなさん、よく眠って若さと美しさを保ちましょう


2011.08.09 / Top↑
心療内科では、必ず「よく眠れていますか」と「食事はおいしく食べられますか」、


と尋ねます。馬鹿の一つ覚えみたいですが、これが経験的に、一番鋭敏な心の健康のし指標だからです。

不眠があると統合失調症の予後は悪く、再燃しやすくなります。統合失調症の患者さんは、寝つきが悪い(=入眠潜時が長い)、睡眠時間が短い、夜中に目が覚める(=中途覚醒の増加)ことが知られています。

睡眠時間が短くなることに関してですが、詳しく言うと、

深い眠り(=徐派睡眠、じょはすいみん。脳波を調べるとδ波が出ている睡眠です)が減り、夢を見るまでの時間(=レム潜時の短縮)が短くなります。

<この徐波睡眠の短縮とレム潜時の短縮は、認知機能の低下や、統合失調症の陰性症状(=意欲の低下などです)と関係しています>

良質な眠りには、深い眠りや夢を見る眠りが十分になければダメです。

お酒を飲んで眠ると、実際に眠った時間よりも短く感じるのではないでしょうか。それはその間に夢を見ないから(=レム睡眠の減少)ではないでしょうか。こういう眠りは不自然です。昔の睡眠薬(=バルビツール系です。最近ではまず使いません)もそうでした。

最近よくつかわれる、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、レム睡眠の減少はバルビツール系に比べるとかなり少ないものの、それでも減少します。

またベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、ノンレム睡眠(これにはステージⅠからステージⅣまであります)のうち浅い睡眠のステージⅡを増やします。深い睡眠のステージⅢやステージⅣは増やさないのです。

また、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には依存性があります。

ゾピクロン(=アモバン。これは非ベンゾジアゼピン系です)と、ゾルピデム(=マイスリー。これも非ベンゾジアゼピン系です)は深い睡眠を増やす薬です。

そんなわけで、僕はアモバンとマイスリーをよく使います(ともに超短時間作用型です)。

もっともゾピクロンはちょっと苦いのが欠点で、また両方ともハルシオン(ベンゾジアゼピン系の、超短時間作用型の睡眠薬です)に比べればずっと少ないものの、思いのほか順行性の健忘(=眠る前のことを忘れてしまう)が起こりやすいのですが。

また、効果が短すぎるので、中途覚醒タイプの睡眠障害には対応ができないということもあります。

もうひとつ、統合失調症の睡眠障害でのお勧めは、オランザピン(=ジプレキサ)です。

オランザピンは深い睡眠を増やし、レム睡眠を減らしません。就眠前に睡眠薬として少量使うならば、体重が増える(=オランザピンの欠点です)ことをあまり気にしなくてもいいのではないでしょうか。

<それに、睡眠の質が良くなると、陰性症状が改善されます(=意欲が出て、生き生きした感情が出てきます>

それと大切なことは、同じタイプ(たとえばベンゾジアゼピン系)の睡眠薬を何種類も使わないことが大切です。一つ一つの量は少なくても依存が起こりやすくなります。

そんなわけで、睡眠障害や睡眠薬というものはなかなか難しいので、自分勝手に薬を飲んだり、人にもらった睡眠薬を飲んだらダメです。

<これはさなぎ日記に書いたものをコピーしました>

2011.07.15 / Top↑
気がかりなことがあると寝つけません。これは当たり前のことです。うれしいことがあっても興奮して眠れません。これらは一過性の不眠です。

インソムニア おにつか
(インソムニアとは不眠症のことです)

これとは別に本格的な不眠症があります。うつ病にともなう睡眠障害などです。

こういうものとは別の「眠れない」があります。睡眠に対する強迫とでも言えばいいでしょうか。たとえば8時間眠らなければいけない、とか、12時までには眠らないといけない、という考えにとらわれ過ぎる人です。

2時に眠って9時に町の放送で起こされて、寝不足だって言われてもなぁ。

実際には翌日の仕事にも差し支えず、日中の眠気もありません。それならば、いいと思うのですがね

そう言う人は、ただ単に「思い通りに眠れない」のが困るのです。こういう人は、眠らないと翌日の仕事に差し支える、といいながら実は案外差し支えてないものです。

眠くならなければ、ラッキー位に思って、本でも読んだり、映画でも見てはどうでしょう。

一日や二日眠らなくても大丈夫です。

睡眠障害は主観的なものです。実は眠っているのに、眠れないと思いこんでいるだけって人はとても多いです。

僕は不眠症ではありませんが、睡眠時間は短いです。たいてい1時過ぎに眠って、いつも6時前に起きるので。若干睡眠不足ですがね。だって、眠ってる時間ってもったいないじゃないですか。

眠くなるまで楽しんでやれるものがあれば不眠症にはなりません。

修学旅行の前日に寝つけなくても、不眠症とは言わないように。


2011.05.31 / Top↑

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