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心身は相関しています。


大きな声を出せば、自信がつきます。自信があると大きな声が出せるのも真実ですが。

不安だとドキドキするけれど、ドキドキすると不安にもなるのと同じです。

<この、お腹のそこからありったけの大きな声を出せば、かならず自信が出てきます。ぜひぜひお試しください>

身も蓋もない言い方ですが、人間はかなりの部分機械です。心療内科の医者がこんなことを言うのも変ですが。

薬を飲みたくないという人は多いです。この気持ちはしごくもっともです。心の問題を物質的に解決することなんてできない、そんなことをしたら自分の負けだ、そもそも薬で悩みが解決するはずがないと思うわけです。

心を特別視しているのでしょう。

ですが、食べすぎたらお腹が痛くなるように、心だって痛むことがあります。そんな時には胃の薬を飲むように心の薬を飲むことがあってもいいと思います。

結局は自然治癒の力を助けているにすぎません。薬にはそんな魔法のような力はありませんから。薬はどうしても飲まなければならないものだとは思いませんが、飲むなら効くと思って飲んだ方効きます。

飲むなら気楽にどうぞ。


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2011.09.28 / Top↑
社交性があるかないか、


これがあるかないかは、とても大きな問題です。ご家族から患者さんの細かなエピソードをうかがっても、ご本人を目にしないと判らないのはこの社交性です。

社交性の有無は、ほんの数秒でおおよそ判ります。部屋に入ってくる歩き方、表情、声、視線などでです。

その際に社交性がある程度保たれていれば、家庭でかなりの問題があっても、たいていは第一段階クリアです。

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社交不安障害(SAD)という病気があります。かつて、対人恐怖と呼ばれていた病気に重なります。SADの患者さんは、ちょっと知っている人が一番苦手です。それならまったくの初対面の方がまだ気が楽です。

立食パーティーなどで世間話をするのが苦痛です。会社で朝の挨拶を交わしたりすることとか。

SADの患者さんの頭の中には、世慣れた人たちが交わす理想的な会話のイメージというようなものがあって、それを何とかして習得しようとしています。

たとえばテレビドラマで俳優が交わすような会話です。もちろん彼らは演技ですから、監督のOKが出るまではNGを繰り返すわけです。

こういったセリフを覚えるという方法も、極度の社交不安にはある程度有効かもしれません。たとえば、買い物をする際に質問する内容をあらかじめ考えておくとか。

ですが、これには一般性はありません。会話はその時その場で、相手とのやり取りしながら生まれるものだからです。こういう会話は予めセリフは決められてはいません。

世間話というのは、実はなかなか高度なものかもしれません。学校の先生が授業をする場合には、あらかじめ話す内容を決めておくことができますが、世間話はすべてが即興です。

初対面の人の場合には、相手がどういう人かを、進行しつつある会話の中から探りながら、自分のことをどの程度話すかを考えたりします。表面的にはさほど重要性もなく、興味もひかれない話題を展開しながら。

<世間話には「型」というものがあるので、経験を重ねるとこれは上手になっていきます>

SADの方は、まったくの初対面の方が得意なのは、この場合には多少なりとも練習することのできる「型」があるからではないでしょうか。

二度目に顔を合わす場合には、問題はやや複雑になります。お互いのことはまだよく知らないので、どういう風に会話をするかが固まっていません。気を許していいのか、礼節を保つべきか、今後関係を深めていくべきか・・・など、考えることは多くなるでしょう。

前回の会話を思い出しつつ、新たな展開を考えることになります。この場合、ほとんどがアドリブになると思います。

社交不安障害の方はこのアドリブが苦手です。アドリブには柔軟性が必要です。これは、本を読んで勉強するのは困難です。

会話を上達させるには、なんといっても練習が一番です。苦手な場合には、「話し方教室」などもいいかもしれません。

SADには薬も効果があります。

人に向かい合った時の不安感を減らしたり(=抗不安薬)、人前でしゃべる時の胸のドキドキをおさえたり(=βブロッカー)、以前おかした社交の場での失敗がまた起こるのではないか(=予期不安)という不安をおさえたりする薬(=SSRI)です。


2011.08.17 / Top↑
人前では緊張してしまい、手が震えて字がかけない方がいます。書痙(しょけい)とも言います。


これは社交不安障害(SAD=social anxiety disorder)の症状です。以前は社会不安障害といいました。いわゆるあがり症や、対人恐怖症の症状の一つです。

法事や結婚式での記帳、クレジットカードのサインなどを書く際になる場合が多いです。字ではないですが、お神酒を注いでいただく際や、お酌をする時にもなります。

緊張しないようにとすると、余計に緊張してしまいます。


緊張すると手が震えるのは誰でも起こります。

ちょっと古いですが、ロッキード事件の証人喚問の際に、日商岩井の海部八郎さんは、緊張のあまり手が震えてペンを飛ばしてしまいまいた。その姿は全国にテレビ中継されました。おそらく海部さんは普段はそれほど緊張しない方だろうと思うのですが。

僕自身も以前、検察側の証人として裁判に出廷したことがあります。どう考えても相手方の被告には理がありませんでした。それでも、相手の弁護士はなにか言わなければと思ったのでしょう。

僕の精神鑑定の信憑性について問われました。一人前の精神科医になるにはどのくらいかかるとお考えか、とか、先生はこれまでに裁判で証言した経験はどれくらいか、というような意地悪な質問です。ようするにお前は経験不足じゃないかということです。まあ、実際にその頃は経験が乏しかったのですが。

もともと医療と言うものは性善説に基づいて行われるため、このような意地悪な視線にさらされる経験はなかったので、非常にいやな体験でした。

その時に緊張するやら、腹立たしいやらで、サインする際に手が震えて上手に書けませんでした。まあ、緊張すると字が書けないという体験ができて良かったのですが。

心療内科・精神科の症状は、なりやすい体質の方が、ある一定の環境におかれると起こります。体質が強ければちょっとしたストレスでなるし、非常に強いストレスがあればどんな人でも起きるわけです。

<以前大きな会社の社長さんでもいらっしゃいました。みっともない真似は出来ないという気持ちが大きいのいでしょう。案外立場のある方にも多い気がします>

以前震えて困った体験があると、また震えるんじゃないかと不安になってしまい(=予期不安といいます)、余計に震えてしまいます。

この震えには、SSRIというお薬が効果的です。SSRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬というものです。SSRIを普段飲んで予期不安を減らし、それでも震えそうな時にはベンゾジアゼピン系の抗不安薬を頓服で飲みます。

心構えは「別に震えてもいいや」です。ありのままの自分を受け入れて、開き直るのがいいでしょう。


2011.07.02 / Top↑
大好きな映画です。


これが好きだという男は多いと思います。でもこの主人公に感情移入できたということは、人にはあまり言いたくないかもしれません。いかにもダメな男と思われそうで。

監督、脚本、主演のビンセント・ギャロは、レーサーで、ミュージシャンで、モデルもやっている才能豊かな俳優です。だからこそ安心してこんな、ナイーブなキャラクターを造形できたのでしょう。

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5年の刑期を終えて刑務所から出てきた主人公は、おしっこを我慢しています。これは見ているわれわれも身につまされます。まず、生理をわしづかみにされます。とてもじれったい気持ちにさせられます。

せっかく見つけたトイレで、緊張のあまり出なかったり、人と覗いた覗かないで言い合いになったり。このあたりは男性固有の感覚でしょう。

これは、男性の社交不安障害(SAD)の症状としてよくあります。以前は社会不安障害といいました。その前には対人恐怖、やや病的な恥ずかしがりの男性にはありふれたことです。

次に登場するクリスティーナ・リッチがまた、いかにもこの主人公が目にとめそうな女性です。

ダンス教室でちょっとやる気がない感じで踊っています。そのやる気のなさが、そんなに人生にいいことがないから、何かダンス以外のことを求めて教室に来ているといった風に見えます。

童顔なのに派手な化粧。背が低く、ぽっちゃりしているのにミニスカート。胸元も開いていて隙がありそうに見えます。かわいいけれど、ちょっと内気な男性でも冷たくされなそうな感じと言ったらいいでしょうか。すらっとした自信満々な美女だと、この主人公は気後れしてしまってダメなはずです。誘拐するのに気後れもあったもんじゃないのですが。

小銭がなく、電話代の25セントを借りるというかなり情けない設定です。母親に電話して、「高級ホテルに泊まっている」「政府の仕事で帰れなかった」「女房を連れて帰る」など、バレバレな嘘をつく姿を見て彼女は彼に母性をくすぐられたのでしょう。

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彼女も、本物のセレブな男性に好きになってもらえるような自分だとは思っていなかったはずです。

恥ずかしがりで、気が小さい人に限って大胆というか、大げさな振る舞いをしてしまうということはよくありますよね。

緊張しながら外車のディーラーに行き、緊張を隠そうとするあまり、生半可に知ったかぶりをして、メカニックを呼べ、などと言ってしまい、取り返しがつかなくなるとか(実話です)。リアルなコミュニケーションの経験が乏しい人は、テレビかなんかで見聞きした大仰な台詞を使うわけです。

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彼女を誘拐したものの、5年間刑務所だったので車の運転がおぼつきません。車社会のアメリカでは運転ができないというのは、市民としてのパスポートがないことを意味します。イカツイ顔のこわもてと運転ができないことのギャップ。

「俺の言うことを聞いて、女房のふりをしたら、親友になってやる」

小学生が言いそうなことです。その後に登場するどうしようもない友人から想像すると、彼はその友人よりちょっとだけ知能が高そうです。といってももちろん、すぐわかる嘘をつく程度の知能なんですが。

途中で車を止めて立ちションするシーンで、彼は恥ずかしがって車から遠くに離れます。そこで観客全員が彼女に「なんで逃げないんだ」と突っ込んだはずです。そこで逃げない彼女に観客は安堵し、うすうす彼女は彼に魅かれていることがわかるのです。純粋でガサツなところがいいのかな。繊細で強引なところが。

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自宅についたものの、なかなかノックできない彼と、徐々に堂々とし始めた彼女の対比。この辺で彼女は本当に彼と付き合っているように見えます。

BUFFALO66 ボーリング

彼女のことを一切構わずにボーリングをするシーンや、

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インスタントの証明写真を二人でとるシーンも印象的です。

バッファロー66

見終わって心が温かくなる映画です。

お勧めです。







2011.06.29 / Top↑
フォーブス500(現在はフォーブス・グローバル2000)に名前を連ねる企業の経営者といえば、アメリカで一番成功した人達といえるでしょう。

彼らに、もっとも苦手なものは何か、という質問がなされました。

人前で話すことでした。

ウォーレン・バフェットのように世界で1、2を争う企業家も足が震えたそうです。

以前映画で、女王陛下が鏡を前にして演説の練習をしているシーンを見たことがあります。女王陛下も練習するんだ、と思いました。ゴッドファーザー・パートⅠの冒頭のパーティーのシーンで、挨拶の練習をするマフィアもいました。

国籍も、立場も関係なく、人前で上手に話をするのは難しいものです。


練習すること
数をこなすこと
完璧に話そうとしないこと

が秘訣だと言われます。

大きな声で話す
姿勢を良くする
終わり方を考えておく
話しかけるように話す

というようなことも、いいと思います。

シリキレトンボ


僕はよく話を広げて収拾がつかなくなります。しゃべっているうちに、横道にそれてしまうのです。その結果、尻切れトンボになります。困ったものです。
2011.06.26 / Top↑

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