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マイナー・トランキライザー


というのは、不安を取る薬です。マイナーという言葉がついているので、軽い薬のような気にさせますが、それほど気軽な薬ではありません。飲む量によっては依存になるからです。マイナー・トランキライザーの代表的なものはベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。

心療内科のクリニックには、パニック障害の方が大勢訪れます。

FDA(アメリカ食品医薬品局。アメリカの厚労省のようなところです)で、パニック障害の第一選択薬としているのはマイナートランキライザーではなく、SSRI(=選択的セロトニン再取り込み阻害薬)です。これにはパロキセチンと、セルトラリン(とフルオキセチン、日本では未発売)があります。SSRIは再発予防のエビデンスもあり、長期投与も可能です。ただし、効果が出るまでに何日か(あるいは何週間か)かかります。

SSRIの副作用としては、人によっては飲み始めの時期にイライラしたり、精神が不安定になることがあります。これはパロキセチンに多い印象があります。(軽い副作用だと、吐き気が5人に1人位出ます)

そんなわけで、僕自身はパニック障害には、まずセルトラリン(ジェイゾロフト)を最初に出すことが多いですね。

SSRIの効き目が出てくるまでの間には、マイナートランキライザーを出します。これは効き目が早いからです。とにかくパニックの発作はすぐに止めなければなりません。

FDAが承認しているものでは、アルプラゾラムとクロナゼパムがあります。

アルプラゾラムとクロナゼパムのどちらを出すかは、考え方の違いではないでしょうか。

クロナゼパム(リボトリール、ランドセン)は半減期がとても長い薬(約27時間)です。半減期が長いと、依存を作りにくいとされます。抗てんかん薬としてもよく使われて、長期投与も可能です。作用時間が長いということは、ずーっと体の中に薬があるということです。お年寄りではふらつきが問題になるでしょう。運転にも注意が必要です。

アルプラゾラムはクロナゼパムに比べると半減期は短い薬(約14時間)です。この薬は効き目が分かりやすいように思います。もっとも、効き目が分かりやすいと、薬が体から抜けていくのが分かり、不安になるということも意味します。それで薬が止めにくくなります。そんなわけで、FDAでは長期投与は認めていません。2~4週を越えないようにと注意書きがあります。

僕自身のパニック障害の治療のスタンダードは、SSRI(セルトラリンをまず考えます)を投与し、アルプラゾラムを、不安が起きた時の頓服として投与します。お守り代わり(=使わない方いい)としてです。必要なら気軽に服用していいけれど、不要な時には飲まないようにとお話します。

2度目に外来に来る時にうかがうと、ほとんどの方はアルプラゾラムは1~2錠ほどしか飲んでいません。これなら依存性も問題にならないでしょう。

日数分(ということは1日1錠です)飲みきった方の場合で、アルプラゾラムがとても効くのでもっと出して欲しいという方の場合には、1日2錠までは頓服としてお出しします。


アルプラゾラム宣伝

(気持ちを静めてくれて、それでいいって言ってくれる人がいればなあ。だったら、あわててXanaXを飲まなくていいのに・・。Xanaxはアルプラゾラムの欧米での商品名です)


ですが、この場合(あるいは日数以前に頓服を飲みきった方の場合)には、クロナゼパムの方がいいかもしれません。もっとも僕自身は、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬を長期に投与することは推奨しませんが。

日本ではマイナートランキライザーの使用が、諸外国に比べて非常に多いとされます。マイナーという名前が災いしているのかもしれません。とくに心療内科・精神科以外の科で多い印象です。

もっとも最近ではSSRIの安易な処方も問題となっています。

<厚労省や製薬会社が大々的に行った、「うつ病は気軽な病気です。かかりつけの病院でお薬を出してもらいましょう」キャンペーンが効きすぎたのかもしれません。全体としてはいい方向だと思うのですが・・>


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2011.07.19 / Top↑
アンルイスさんも、パニック障害の治療をされています。


アンルイス3

カラオケで、40代半ばが多い時には、六本木心中は鉄板ですよね。みんな立ち上がって踊り出します。パブロフの犬のように。これはアンルイスさんが離婚した年、1984年の大ヒットでした。きっと何かがふっきれたのでしょうね。

そんなロックなアン・ルイスさんですが、1997年ころからパニック発作の症状が出始めたそうです。その後ライブができなくなりました。

SSRIが発売されてから、パニック障害はかなり良くなるようになったのですが、やっぱりライブとなると失敗できないですからね。

<2009年に久々にテレビに復帰したそうです>

早く完全に復活してほしいですね。


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さて、パニック障害ですが、

これは強い不安の起こる疾患で、パニック・ディスオーダー(PD)とも呼ばれます。

典型的な症状は、パニック発作と予期不安です。

パニック発作は、突然襲ってくる動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状と、強烈な不安感です。このまま倒れて死んでしまうのではないかと言う恐怖も強く、救急車などで病院に運ばれる方もいます。

もっともこの病気には生命の危険はありません。

予期不安は、また同じパニック発作が起きるのではないかと不安になることです。

こんな症状が続くと、一人で外出できなくなったり、家にこもるようになります。

苦手な場所としては、長距離バスや長距離列車や飛行機、トンネル、エレベーターなどが多いです。

治療は、

薬物治療としては、発作を抑えるためにはSSRI(選択的セロトニン再吸収阻害薬、もともとはうつ病の薬です)が効果があり、発作が起きかけた時にはベンゾジアゼピン系の抗不安薬が効果的です。

認知行動療法も効果的です。これは曝露療法と言われ、不安が引き起こされる状況に身を置いても、不安が起こらないという体験を繰り返すことで慣れていくという治療です。

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アン・ルイスさんは、ずーっと昔に白金のブルー・ポイント(オープンカフェのハシリのようなところです)で見かけたことがあります。親戚の若い女の子(多分)と昼下がりにお茶をしていました。

そこに、J-men's Tokyoの男性ストリッパー(ピチピチのタンクトップでした)が数人入ってきました。アン・ルイスさんは目ざとくそれを見つけ、食い入るように眺めていました。(「ねえ、見てみて」という感じで若い子に目配せをして・・)

やぱり、ああいうワイルド系に魅かれるんだー、と思ったものです。


2011.05.01 / Top↑

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